b型肝炎がうつる確率について

医師1

b型肝炎は血液や性行為を媒介して他人に感染させてしまう可能性があるため、感染症として注意しておかなければいけない病気ですよね。ただ実際に感染するようなことをしてしまった場合、うつる確率がどの程度なのか把握しておくことも大切です。

そこで今回は、b型肝炎の感染経路とそれぞれのうつる確率について解説していきます。

b型肝炎の感染経路について

b型肝炎の感染経路は大きく分けて、「血液感染」、「性行為による感染」、「母子感染」の3種類があります。血液感染とは名前の通り、b型肝炎ウイルスを持った血液に触れることで感染してしまう経路です。ただそのまま血液に触っても感染するというわけではなく、触ったところに傷があったり粘膜であったりした場合に感染してしまうとされています。

代表的なものは医療従事者による針刺し事故で、ほかにもb型肝炎の患者が使用した歯ブラシやかみそりなどで感染してしまう可能性もあると指摘されています。また性行為についても膣や陰茎などの粘膜を通じて感染してしまう経路です。

ちなみに性行為の場合は性器などの粘膜から感染するものがほとんどなので、唾液から感染する確率は低いとされています。そのためキスでは感染することはほとんどないとされています。そして母子感染とは母親が妊娠している場合、胎盤などを通じて胎児に感染してしまうことを言います。

こちらの場合は母親がどのような経路で感染したのかという点は関係なく、単純に母親が感染したらそのまま胎児にも感染してしまうという仕組みが特徴です。基本的にはこれらの感染経路で感染するとされていて、子供の場合は母子感染や血液感染、そして成人は性行為による感染が多い傾向にあります。

血液感染でうつる確率

b型肝炎ウイルスは血液の中にも多数存在していますが、感染している人の血液に触れてしまった場合に感染する確率はどの程度なのでしょうか。特に医療従事者の針刺し事故や輸血による感染のリスクは一時期かなり問題視されていたため、今でも感染する確率は高いと考えている人もいるようです。

実際に血液感染でうつる確率はおよそ1パーセント前後と、実はそこまで高くはないと言われています。ただ1パーセントでもうつる確率があるという点は理解しておく必要があるので、可能性が低いからと迂闊に血液に触れることは危険な行為です。

血液感染でうつる確率が低い理由としては、まずウイルスは体外に出てしまうとほとんどが活動できなくなってしまうという点があります。

そのため血液として体外に出てきてすぐに触れてしまうと感染する確率はあるものの、ある程度時間が経過してから触れても感染力はそこまで高くはないようです。また医療従事者の針刺し事故に関しては、医療従事者側もb型肝炎ワクチンを接種しているという点や事故が起きてすぐに対処しているという点が挙げられています。

そして点滴は事前に血液検査を実施しているので、b型肝炎ウイルスが発見された場合には使用されません。これらの点から、血液感染でうつることはほとんどないとされています。

性交感染でうつる確率

医師8

成人の多くが感染する経路として問題視されている性交感染の場合、実際の統計でうつる確率を計算したものは現在データとしてはありません。そのため仮説によるうつる確率にはなりますが、およそ1.4パーセントほどだと言われています。

これは海外のデータではありますが、日本の場合も1パーセントほどだとされているため決して高い確率ではないです。ただここで注意しておかなければいけないのは、この数字はあくまでも仮説によるものだという点です。

例えば性行為の頻度が高かったり性行為をする相手が複数いるという人の場合は、一般的な人と比較するとうつる確率が高くなります。また性行為の際にコンドームなどの避妊具を使用していないと粘膜同士が直接触れ合うことになるため、こちらもうつる確率を高めてしまいます。

このため性行為による感染でうつる確率は一概に何パーセントと出すことが難しいため、正確なデータを測定できない状態となっているようです。ただし性行為の頻度が高い・性行為をする相手が複数存在する・避妊行為をしていないなどのリスクを抱えている人は、b型肝炎ウイルスがうつる可能性や他人にうつしてしまう確率が高いため、注意が必要です。

→b型肝炎は性行為や血液を介してうつる病気です

母子感染でうつる確率

最も注意しなければいけない感染経路となっているのが、母子感染です。血液感染や性交感染はある程度予防対策ができるものの、母子感染の場合は母親が予防していないと胎児には対策の術がありません。このことから、母子感染は母親が何の対策もしていなかった場合はほぼ100パーセントの確率で感染すると指摘されています。参考情報…肝炎給付金

また厄介なことに、胎児がb型肝炎に感染してしまうと肝臓の細胞の中に蓄積されてしまうため持続感染を引き起こしてしまうと言います。

その結果肝臓が破壊されてしまい、胎児だけではなく母親もb型肝炎ウイルスを体外に排出することができなくなるため、完治するまでにかなり時間がかかってしまうのです。ただ母親がb型肝炎ワクチンを接種していたり感染予防の対策に努めている場合は、胎児に感染する確率はほぼありません。

母親が感染していないのに胎児に感染するという経路はないため、母親が感染しなければ胎児も安全だとされています。ちなみに注意しておかなければいけないのが、妊娠する前にすでに感染していた場合です。この場合は妊娠することでそのまま胎児にも感染してしまうため、妊娠後に予防対策をしてもほぼ確実に感染してしまいます。

→wikipediaで見るb型肝炎

b型肝炎の感染を防ぐためには

このようにいずれの感染経路でも感染する確率はそこまで高くはないものの、事前に対策をしていなかった場合はほぼ確実に感染したり感染する確率を高めたりしてしまいます。そのためうつる確率を減らしたい場合には、しっかり予防対策をしておくことが大切です。

血液感染であれば定期的なワクチン接種はもちろん、感染の有無に関係なく他人の血液に直接触らないことが重要な対策とされています。医療従事者の場合はどうしても血液に触れる機会が多く針刺し事故の懸念もあるので、ワクチン接種と万が一事故が発生した場合の対策を怠らないようにすることが必要です。

また性行為による感染の予防対策は、コンドームなどの避妊具の使用が不可欠だと言われています。避妊具を使用して粘膜同士が直接触れ合わないようにすればほぼ感染のリスクはありませんし、b型肝炎の感染の自覚がない相手とでも安心して性行為ができます。

そして母子感染では、国自体が予防事業を立ち上げています。これによって妊娠後にb型肝炎の検査を受けられたりワクチン接種による対策ができたりするので、うまく活用して対策しておくことがおすすめです。